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「三匹蜻蛉図」
「勝ち虫図」鍔 銘 如竹
私の気に入った鍔の部屋 その 6
  「勝ち虫図」鍔 銘 武陽散人如竹 (花押)
  赤銅縮緬石目地堅丸形高彫象嵌 両櫃

表に二匹、裏に一匹の蜻蛉(勝ち虫)を描き、それぞれの胴が、
その裏面まで続く。
制作当時から名工として知られ、献上を目的に注文されたのであろうが
つい最近作ったようにさえ感じさせる保存状態の良さである。

 村上如竹の傑作。

 上質の赤銅を村上派独特の縮緬石目地にし、
同じ図柄も他に見るが、それより大振りで仕事も丁寧である。
献上鍔としても 上の手である。

 江戸時代後期。天明〜寛政没
大刀に使用(縦78mm、横幅73.3mm、平地4.5mm)
 象嵌を含めて最大(80.2mm、74.2mm、6.8mm)

金の羽は、赤銅地に厚く金鍍金したもので、前羽は、擦り剥がし気味に
文様をあらわしている。

Tsuba
A picture of three Dragonfly.
Shakudo ground.Signed Jotiku with kao.
Late edo period.(1789-801)

( 78*74.2mm )

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